種子島義時


「義時について教えて? 別にいいけどそんな大した人物じゃないよ? とにかく教えろって? うーん、わかった。」
沙杞は溜息をつきながら話し始める。

「義時は私の従兄弟でSPS……えーっと、スクリーン投射システムを研究している研究者だよ。日本ではそれなりに賞とかも取ってて、界隈でいう有名人? みたいな感じ。身長は私より十くらい高くて、年齢は二つ上。白衣を身につけてることが多くて、たまにだけど医者と間違えられてるね。まあ、たまにだけど。あとはー……特にないかな。目つきがちょっと悪くていつも頭を回転させてるぐらい?」
顎に手を当てた沙杞はうーんと考え込み、沈黙する。
「うーん。これだけじゃ駄目ですか? 駄目? でももう……あっ、そういえば女の話は聞いたことがないなあ……好みとかもよく知らないし、隠してるのか全くないのかは知らないけど、そういうところあるかも」
沙杞は「もう何もないよ。じゃお疲れ様でした」と言い終わると部屋を出ていった。